AGA治療薬の設計思想

AGAの4大原因の一つに男性ホルモンがあげられます。男性ホルモンに関しては男性にとって必要不可欠なホルモンです。例えば筋肉を作ったり、性欲を維持したり、男性が男性らしく生きるためには必要不可欠です。

男性ホルモンが不足することで、男性更年期障害というものにかかるリスクがあります。AGA治療薬である、プロペシアは男性ホルモンの分泌量を減らすのではなく、5αリダクダーゼの分泌を阻害するものです。

【2種類の5αリダクダーゼ】
人間には2種類の5αリダクダーゼを持っています。つまり、Ⅰ型とⅡ型の5αリダクダーゼです。Ⅰ型は男性の毛が生える場所に万遍なく存在していて、Ⅱ型は前頭部や頭頂部に多く存在しています。Ⅰ型に関しては毛根の皮脂腺に集中し、Ⅱ型は毛乳頭に多く存在します。

そして、AGAの原因になるのが、5αリダクダーゼⅡ型です。この5αリダクダーゼは、男性ホルモンの一つ、テストステロンと結合することで、ジヒドロテストステロンが生まれます。ジヒドロテストステロンは、頭の毛を薄くする働きと体毛を濃くするという、矛盾した作用を持っています。体毛、つまり胸毛や腕、足の毛、ヒゲなどを濃くする働きがあるのですが、頭の毛に関しては逆効果しか与えないのです。体毛が濃くてハゲている人は、5αリダクダーゼⅡ型を多く持っているといえます。

【プロペシアの考え方】
プロペシアは従来の頭皮の血液量を多くして髪の毛をはやすという育毛剤とは異なり、5αリダクダーゼⅡ型の働きを抑制する薬です。もともとは前立腺肥大の薬として臨床試験が行われていました。5αリダクダーゼは前立腺にも多く存在するですが、その臨床試験中に発毛効果が確認されて現在はAGA治療薬として使われるようになりました。

バイアグラと似たような経緯と時期に開発されたものですが、前立腺肥大の薬だったので副作用として勃起不全、精力減退、肝機能障害などがあります。つまり、AGAの原因となるジヒドロテストステロンの生成を薬で抑制するというのが、プロペシアなのです。

【まとめ】
AGAの原因の一つに男性ホルモンがありますが、男性ホルモンが悪いというわけではなく、5αリダクダーゼⅡ型が悪いのです。そして、プロペシアというAGA治療薬は5αリダクダーゼⅡ型の働きを阻害する薬です。体質の改善、生活習慣の改善ではどうにもすることのできない、体の内側からAGAを治す画期的な薬といえます。ただ、薬なので副作用があることを忘れていけません。